Workbench (ワークベンチ) はシミュレーションに関しての作業を行うメイン画面となります。メッシュ作成を含む解析条件の設定や結果の確認をこの画面で行います。また、CADモードに入り、アップロードしたCADの編集・修正を行うこともできます。
ワークベンチのパネルやアイコンの名称と役割
図1: SimScaleのワークベンチ画面。
ワークベンチの各表示の名称と役割を説明します。チュートリアルを含め、ガイド・ドキュメントにおいてはこの名称を用います。
① Navigation Tree (ナビゲーションツリー)
画面の左端のパネルから、解析条件に関わる操作を行えるようになっています。Geometry Tree (ジオメトリツリー) と Simulation Tree (シミュレーションツリー) があります。
GEOMETRIES: ジオメトリツリー
ツリーの上側のGEOMETRIESと表示されているGeometry Tree (ジオメトリツリー)には、アップロードしたジオメトリ (CADデータ) とメッシュデータのリストが表示されます。同じプロジェクト内に複数のジオメトリを保存し、複数のシミュレーションを実施できます。
SIMULATIONS: シミュレーションツリー
SIMULATIONSと表示されているSimulation Tree (シミュレーションツリー) では、シミュレーションと解析条件がツリー状のリストで表示されます。ひとつのツリーがひとつのシミュレーションを表します。ツリーには、シミュレーションを行う上で必要な解析条件や実施結果がまとめられ、解析タイプに応じた設定項目が表示されます。
シミュレーションの設定を行う際には、ツリーの上から順番に設定を行っていくいけば、一通りの設定を行えるようになっています。未設定の項目は、赤い丸、設定済みの項目は
となります。(✅は「何かしらの設定が行われている」という意味であり、必ずしも、ユーザーが設定を行ったことを表すものではないのでご注意ください。)
個別の解析タイプの説明と解析タイプごとの設定項目についてはこちらのページをご覧ください。
② Settings Panel (設定パネル)
設定パネルは、解析条件の詳細を設定あるいは変更する場所となります。ツリーの項目をクリックすると、対応した設定パネルが表示されます。設定の変更方法は主に以下の3通りです。
- トグルスイッチのオン・オフを切り替えて、指定した機能やオプションの有効・無効を変更できます。(例:熱流体解析でふく射の有効化、構造解析で非線形の有効化)
- 値を入力して条件値を設定できます。(例:材料物性や、境界条件の速度や荷重)
- 選択肢から選んで設定できます。(例:境界条件の種類の変更)
設定を終えたら、パネル右上のチェックマークのボタンをクリックし、変更を保存してパネルを閉じます(Enterキーでも同様の操作をできます)。 バツ印のボタンをクリックすると、変更内容を保存せずにパネルを閉じます(ESCキーでも同様となります)。ツリーの他の項目をクリックし、別のパネルを開くと変更は自動的に保存されます。
③ Scene Tree(シーンツリー)
シーンツリーには、ビューワ(⑦で説明いたします)に表示されているモデルに含まれるジオメトリと、SimScale内で作成したジオメトリに関連する項目が表示されます。
GEOMETRY
全てのジオメトリパーツやメッシュ(ソリッド、シェル、サーフェス全てを含む)がリストアップされます。カーソルを近づけると目のアイコンが表示されますので、クリックして表示 (Show) ・非表示 (Hide) を切り替えられます。
SAVED SELECTIONS
Saved selections と呼ばれるジオメトリのグループを作成する機能がSimScaleにはあります。ビューア内でパーツや面、エッジを選択し、+ボタンをクリックすると、選択した箇所をトポロジカルエンティティセットとして登録できます。境界条件といった解析条件を設定する際に、作成したトポロジカルエンティティセットをこのリストから選択して利用することもできます。同じボディ・サーフェスの組み合わせを解析条件設定で使い回す場合に便利な機能です。
GEOMETRY PRIMITIVES
メッシュの部分的な細分化 (Mesh refinement) といったいくつかの解析条件設定では、領域などの指定のために Geometry primitives (ジオメトリプリミティブ) と呼ばれる、直方体や円筒といったシンプルな幾何形状を作成する機能を使用します。ここには、作成したジオメトリプリミティブのリストが表示されます。目のアイコンをクリックすることで表示・非表示を切り替えて、作成したジオメトリプリミティブの位置や大きさを確認できます。なお、作成したジオメトリプリミティブの編集や削除は、シミュレーションツリーの Geometry primitives から行います。
④ Viewer Toolbar (ビューアツールバー)
画面上部横長にアイコンが並んでいる場所はビューアツールバーと呼ばれ、モデルの表示方法の切り替えや選択を行えます。
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View mode の変更:表示方法を変更できます。
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:ワイヤフレーム表示、サーフェス表示、メッシュ表示といったモデルのレンダリング方法を変更できます。
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Selection mode の変更:主に、解析条件を設定する際に場所を指定するために用いられます。
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:ボディ(ボリューム)全体の選択
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:サーフェス、ボディ表面の選択
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:エッジの選択
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:複数選択。左クリックしてマウスをドラッグすると、四角い枠で複数の部位を選択できます。左から枠を作成すると枠の色は青になり、枠に収まる部分が選択されます。右から作成すると黄色い枠になり、枠と重なる部分が選択されます。
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- 境界条件の表示(Beta版機能)
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:ビューア内で境界条件表示の有無を変更できます。
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⑤ Chat Box (チャットボックス、サポートチャット)
チャットアイコンをクリックすると、サポートに問合せるためのチャットボックスが表示されます。share your projectをオンにすると、サポートチームにプロジェクトを共有することも可能です。
⑥ Orientation Cube (オリエンテーションキューブ)
画面右下に表示されるキューブ状の表示はオリエンテーションキューブと呼ばれ、xyz座標系の中でのジオメトリが表示されている方向を表します。表示されているジオメトリや周辺をクリックしてマウスで動かすことでも表示の向きを変更できますが、オリエンテーションキューブ表面のFRONTやTOPなどや、キューブ周辺の矢印ボタンをクリックしても表示方向を調整できます。
⑦ Viewer (ビューア)
ビューアが、グラフィカルに解析モデルやジオメトリを確認する際の表示場所となります。アップロードしたジオメトリや、CADモードで編集したジオメトリ、メッシュ、ジオメトリプリミティブなど全てここで形状を確認します。また、材料や境界条件の割り当ての際もビューアでジオメトリの該当部分を選択して行います。
マウス操作:
- 左クリック:モデルの部位などを選択できます。左クリックしたままマウスを動かすと、モデルの表示向きを変更できます。本サイト内で「クリック」と記載した場合は左クリックを指します。
- 右クリック:選択や表示に関するメニューが表示されます。
- ホイールクリック(中央ボタン):ホイールクリックしたままマウスを動かすと、表示されるモデルを平行移動できます。
図2: マウスクリック
右クリックメニュー:
- 選択関連
- Select all: 全て選択
- Select other: 他の部分も追加で選択(追加で選択する部分をリストから選びます)
- Expand selection: 選択を延長( Tangent faces で接する面も選択できます)
- Clear selection: 選択を解除
- Invert selection: 選択を反転 (特定の部分以外をすべて選択する場合に便利です)
- Isolate selection: 選択した部分のみを表示します。
- 表示関連
- Hide ~~: 選択した部分やボディを非表示
- Invert visibility: 表示を反転 (表示されているものを非表示に、非表示なものを表示します)
- Show all: 全て表示
⑧ Job Status Panel (ジョブステータスパネル)
シミュレーションツリーの下に表示されているジョブステータスパネルでは、実行中のメッシュ作成やシミュレーションの状況を確認できます。SimScaleで実行した計算処理は、ローカルのマシン内ではなく全てクラウドの計算サーバにて実行されます。ジョブステータスパネルでは、そうした計算処理について実行時間やCPUhの消費量といった状況を確認できます。
利用のヒント
SimScaleワークベンチを使用するにあたってのヒントや指針を紹介します。
+アイコンのボタン
ジオメトリツリーとシミュレーションツリーには、+(プラス)と表示されているボタンがあります。これを押すことで、新しいジオメトリをアップロードしたり、新しいシミュレーションを作成したり、新しく解析条件(境界条件など)を追加したりできます。
シミュレーションツリーは上から下へ
解析条件を設定する際は、シミュレーションツリーの上から下へ順番に設定していきましょう。シミュレーションツリーで赤い〇で表示されている項目は設定が不十分なことを表し、赤い×はエラーがあることを表します。青い〇は計算上は必須ではなく、追加で設定が可能な項目です。シミュレーションツリーの赤い表示が全て緑のチェックマークになれば、解析条件の設定は完了でシミュレーションを開始できます。
計算や処理中でも解析条件は設定可能
必要であれば、メッシュ作成中であってもシミュレーションのパラメータや条件の割り当ての設定を行えます。また、メッシュ作成中に新たに別の条件でメッシュ作成も開始できます。シミュレーションについても同様で、シミュレーション計算実行中であっても、設定した条件を変更して新たにシミュレーション計算を開始できます。