Geometry primitive (ジオメトリ・プリミティブ) とは、解析条件設定において様々な場面で使用できるシンプルな幾何ジオメトリを作成する機能です。例えば、CADモデルの一部のみメッシュを細かくするために Mesh refinement を設定したり、Rotating zone で回転領域を設定する際に領域を指定するための直方体や円筒形状を作成できます。
Geometry primitive で作成できる形状と使用場面
作成できる形状の種類:
- Cartesian Box (直方体)
- Sphere (球)
- Cylinder (円筒)
- Point (点)
- Local slice (スライス)
使用場面と使用できる種類:
- Region refinement (メッシュ細分化)
- Cartesian box, Sphere, Cylinder
- Initial condition の Subdomain (サブドメインの初期条件)
- Cartesian box, Sphere, Cylinder
- Momentum sources (動力源)
- Cartesian box, Shpere, Cylinder
- Porus media (ポーラスメディア)
- Cartesian box, Cylinder
- Passive scalar sources (パッシブスカラー源)
- Cartesian box, Sphere, Cylinder
- Power sources (熱源)
- Cartesian box, Sphere, Cylinder
- Result control の Scalar transport (スカラー量輸送)
- Point
- Result control の Probe point, Point data (プローブポイント、ポイントデータ)
- Point
Geometry primitive を作成する
ジオメトリプリミティブを使用する設定項目の設定パネルから作成します。 Passive scalar sources と Region refinement の例を示します。図で〇で示されている+ボタンから新たに作成します。名前の横のトグルをオンにすることで、設定をジオメトリプリミティブの領域・位置に対して有効にできます。
図1: ジオメトリプリミティブの作成
画面右端にあるシーンツリーの GEOMETRY PRIMITIVES の横にある+ボタンからも作成できます。ここには、作成したジオメトリプリミティブの一覧が表示されます。名前の横の目のアイコンをクリックすると表示・非表示を切り替えられ、ジオメトリプリミティブの位置や範囲を確認できます。
図2: シーンツリーのジオメトリプリミティブの一覧
Geometry primitive の種類
Cartesian Box (直方体)
モデルのx, y, z軸に平行な直方体です。x, y, z座標における最小座標 (Minimum) と最大座標 (Maximum) を指定します。でポイントをビューア内でクリックして座標点を指定することもできます。
図3: Cartesian box の設定パネル
Sphere (球)
球状の領域です。球状の熱源の設定などに使用できます。中心点 (Center) のx, y, z座標と半径 (Radius) を指定します。でビューア内で選択したジオメトリの中心点を取得できます。
図4: Sphere の設定パネル
Cylinder (円筒)
円筒領域です。 Momentum sources でファンを模擬した条件を設定する場合や Rotating zone で回転領域を設定する際によく使用されます。
Reference で円筒の底面の座標を指定します。 Axis で円筒の軸方向と長さを指定します。 Radius で半径を指定します。
図5: Cylinder の設定パネル
Point (点)
点です。主に、結果出力の設定 (Result control) で Probe point / Point data でポイントのデータを出力を設定する際に使用します。 Center で点のx, y, z座標を指定します。
図6: Point の設定パネル
Local slice (スライス)
特定の範囲内で断面を作成します。解析タイプ Incompressible (LBM) と Pedestrian wind comfort (PWC) でのみ使用されます。
図7: 屋外風環境シミュレーションで Local slice を結果可視化に利用している例