放熱は、伝熱部品を設計する際の決め手の一つです。例えば、熱交換器の有効性を判断するために放熱能力を使用することができます。
CFDを使用して、流体から放散される熱量を計算する方法を説明します。
対応策
流体がシステムを通して失う(または得る)熱量を求めるには、以下の式を使用します:
$$ Q = m C_p \Delta T \tag{1} $$
\(Q\) (\(W\)) は流体が失う/得る熱量、\(m\) (\(\frac{kg}{s}\)) は流体の質量流量、\(C_p\) (\(\frac{J}{kg.K}\)) は流体の比熱、\(\Delta T\) \((K)\) は出口と入口の温度差です。
次のセクションでは、熱交換器を例にしてこの式の使い方を説明します。
期待される結果
図 1 のシェル&チューブ熱交換器を用いたConjugate Heat Transfer v2.0 (共役熱伝達 v2.0)シミュレー ションを考えてみましょう:
式1から、高温流体の熱放散を計算するために必要な情報がわかります。シミュレーションの境界条件として、全空気の質量流量\(m\) と入口空気温度\(T_{Inlet}\) が与えられます。
Material (物性値)タブでは、流体のSpecfic heat (比熱)\(C_p\) を求めることができます:
熱風から放散する熱量を計算する前に、空気の出口温度を決定する必要があります。この情報を得るには、空気流出口にResult controlのSurface dataを設定し、CHT v2.0シミュレーションを実行します。
式1を参考にすると、この例では熱風から放散される総熱量(\(Q\) )は次のようになります:
$$ Q = 0.21 \times 1004 \times (335.58\ – 573.15) =\ – 50089\ W \tag{2}$$
熱風はシステムを通して熱を失うため、式2の\(Q\) の値は負であることに注意してください。
熱交換器について詳しく知りたい方は、こちらのチュートリアル をご覧ください。